冷え性は女性の大敵!冷え症が影響する女性の悩みとは?病気のもとになることも
身体の末端が冷たく感じる冷え性は、女性に多く見られる症状です。ただ単に寒く感じるだけではなく、さまざまな心身の不調をきたす原因ともなるため、しっかりとした対策が求められます。近年では高齢化や運動不足などで男性にも冷え性が増えつつあり、現代病の一種だと言えるでしょう。冷えによってどのような不調が起きるのかについて、その対策とともに見ていきます。
冷え性とは?その主な原因と女性に多い理由
冷え性とは、気温が低いわけでもないのにカラダに冷えを感じ、震えや血流の悪さを感じる状態です。実は医学的な定義はなされておらず、漠然と前期のような訴えがあるケースを冷え性と呼んでいます。女性に多い理由としては、男性より筋肉量が少なく発熱がしにくいということと、月経などで下腹部の血流が悪くなりやすいことが挙げられるでしょう。その他、夏に冷房に当たりすぎたり冷たい飲み物を飲み過ぎるといった生活習慣も冷え性を誘発するため、注意が必要です。更年期以降の女性に多いため、女性ホルモンの低下も関係していると言われていますが、はっきりしたことはわかっていません。確かなのは、手足など末端部分が冷えることによって美容や健康に不調をきたす、女性の大敵であるということです。
冷え性を放置しておくと、数々の病気の引き金に
「カラダが寒いだけ」と思って冷えを放置しておくのは、大変に危険なことです。冷えは血液の流れを停滞させるため、必要な栄養素が細胞に行きわたらず、また老廃物の排出もうまくいかなくなります。そのため太りやすくなったり肌が荒れるなど美容にもマイナスですし、なにより病気のもととなるのです。体温の低下は免疫機能も低くしてしまうため、膠原病や糖尿病、レイノー症、シェーグレン症候群といった難病の引き金となりえます。またSLEやアトピーのような自己免疫疾患に発展するケースもあり、なるべく早めの対策が求められるのです。冷え性が発展したものとして、しもやけや下肢静脈瘤のように皮膚表面に出る疾患もあるため、美しさと健康のためにもしっかりと医療機関で治療することが必要になります。
タイプ別の冷え性の治療と対策
冷え性は、大きく二つのタイプに分かれます。ひとつは、単純に体熱の生産能力が低下しているタイプです。こちらは運動をするなどして基礎代謝を上げ、またカラダから熱が逃げないような工夫が求められます。もうひとつは、自律神経の乱れなどで熱をうまく手足に伝えられないというものです。こちらは生活習慣を見直すとともに、やはり身体を温めることが重要になります。どちらの場合も対策としておすすめなのが、ふだん用いるナプキンを布製のものに変えることです。使い捨てのものは保温性も低く、血液の流れを滞らせるものですが、布製ナプキンは下腹部をしっかり包んで温めてくれます。使い捨てカイロと併用できるタイプもありますので、冬場などはこういったもので身体の芯をあたためておくと冷え対策となるでしょう。
身体を温めることは免疫力アップに
冷え性は多くの女性が悩む一般的なものですが、大きな病気につながる危険もあるため、早めの対策が重要です。身体を温めることは免疫力アップにつながるので、生活習慣の見直しや布ナプキンの使用など、さまざまな手段で女性の大敵、冷え性から自分を守りましょう。