生理がこないときのチェックポイント2つ!
女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」ちょっとした不調でも、ご自身のカラダのこと、大事にしていきたいですね。
まずは妊娠の有無をチェックを!
月経が予定日より遅れたり、ずっと来ない場合にはじめに確認が必要なのは「妊娠していないかどうか」です。ただし、性行為の経験がまったくない方はこの点を考える必要はありません。前回の月経から今までに性行為が一度でもある場合は、まずは妊娠検査薬で確認が必要です。月経が来ないことを「更年期のせいだ」と信じ込んで受診なさった40代の方が、調べてみたら妊娠していたというケースもあります。たとえ頻度が少なくても、コンドームを使っていても、まずは妊娠反応を確認しましょう。
妊娠していないのに月経がこない!ではホルモン異常のチェックを!
妊娠していないのに月経が来ない場合は、ホルモンの異常がないかを調べる必要があります。3カ月以上の無月経を放置すると、その後の月経が再開しにくくなったり、骨密度が下がったりといった弊害が出やすくなりますので、早めに婦人科で相談しましょう。
無月経になる原因は次のようなものがあります。
*脳から卵巣に命令が出ていない
*卵巣でホルモンが作られなくなっている
*プロラクチンや甲状腺ホルモンなどほかのホルモンに異常がある
*多嚢胞性卵巣症候群
*染色体異常などによる早発卵巣機能不全(早く閉経すること)
例えば、ダイエットをして月経が止まるというケースでは、急激な影響・カロリー不足を脳が「生命の危機」であると認識して卵巣への命令を差し控えた状態になります。脳から命令のホルモンが来ないので、卵巣もお休み状態になるのです。
また、「高プロラクチン血症」と言って、プロラクチン(お乳を作るホルモン)が出すぎて卵巣の働きを抑えてしまうことがあります。高プロラクチン血症の原因として多いのが、飲んでいる薬剤の副作用か脳腫瘍です。
これらの、原因をはっきりさせるには、婦人科でホルモンの検査を受ける必要があります。ホルモンのどこに異常があるのかによって、ホルモン療法を行ったり、別の病気の治療を行ったりしていきます。
原因が何であれ、月経が来なくなるという現象は体の中で「放置してはいけない何か」が起きているというサインなのです。月経が来ない方が楽だと考える人も少なくありませんが、せっかく体が出してくれているSOSを見逃さず、早めに婦人科を受診してくださいね。